試用期間中に退職代行は使える?即日退職・有給なし・会社連絡の注意点

試用期間中だけど、もう会社に行きたくない。入社して数日、数週間しか経っていないから、自分で「辞めます」と言うのが怖い。

そんな状態で退職代行を調べると、「試用期間でも使えるのか」「有給がないと即日退職できないのか」「会社や親に連絡されるのでは」と不安になります。

結論から言うと、試用期間中でも退職代行は使えます。試用期間でも労働契約は成立しているため、退職の意思を会社へ伝えること自体は可能です。

ただし、試用期間中は有給がまだないことが多く、今日から出社しない場合は、有給消化ではなく欠勤扱い、退職日調整、会社との合意で進むことがあります。

この記事では、試用期間中に退職代行を使いたい人向けに、即日で出社しない場合、有給なし、会社からの電話、親連絡、研修費や損害賠償を言われた場合の注意点を整理します。

退職代行ガーディアンに試用期間中でも相談できるか確認する

この記事の結論

  • 試用期間中でも退職代行は使える
  • 試用期間でも、入社後は労働契約が成立している
  • 無期雇用なら、法律上は退職申出から14日で退職となる考え方がある
  • 「今日から出社しない」と「今日付けで退職が成立する」は別
  • 入社6か月未満は、有給がまだ付与されていないことが多い
  • 会社から電話が来ても、その場で退職日や欠勤扱いを約束しない
  • 有期契約、研修費請求、損害賠償、慰謝料、訴訟が絡むなら弁護士相談も検討する

試用期間中に退職代行を使う人が一番つまずくのは、「すぐ辞めたい」という気持ちと、法律上の退職日・最終出社日・欠勤扱いをごちゃ混ぜにしてしまうことです。

まずは、雇用形態、入社日、次の出社予定、有給の有無、会社からの連絡状況をそのまま相談画面に送るのが現実的です。

試用期間中でも退職代行は使える?

使えます。試用期間中でも、会社で働き始めている以上、通常は労働契約が成立しています。

厚生労働省の「確かめよう労働条件」では、試用期間は労働者の適性を評価・判断するための期間として扱われ、会社側の解約権行使にも客観的に合理的な理由と社会通念上の相当性が必要だと説明されています。つまり、試用期間だからといって、労働契約が存在しないわけではありません。

退職代行は、その労働契約を終わらせたいという本人の意思を会社へ伝える手段です。

状況 退職代行利用の考え方
入社して数日 相談はできる。会社連絡の内容を整理する
研修中 研修費や貸与物の扱いも伝える
試用期間中 雇用形態と契約期間を確認する
正社員の試用期間 無期雇用か、有期契約かを確認する
アルバイトの試用期間 シフト、貸与物、給与締め日を確認する

「試用期間だから退職代行は使えない」ということはありません。ただし、試用期間中は入社から日が浅いぶん、有給・貸与物・研修費・親連絡の確認が大事になります。

即日退職できる?今日から出社しない形は?

ここは言葉を分けて考えてください。

「即日退職」と聞くと、今日の時点で雇用契約が完全に終わるイメージがあります。しかし実際には、今日から出社しない形にすることと、法律上の退職日が今日になることは別です。

厚生労働省の労働契約ポータルサイトでは、無期労働契約の場合、いつでも退職を申し出ることができ、法律上は退職申出の日から14日を経過したときは退職となると説明されています。

読者が知りたいこと 実際に確認すること
今日から会社に行かなくていいか 有給、欠勤、会社との合意で調整
今日付けで退職できるか 会社が合意するか、雇用形態は何か
2週間出社しないで済むか 有給残、欠勤扱い、会社連絡の方針
会社から電話が来るか 本人連絡NGを伝えてもらえるか
給料は出るか 有給の有無、欠勤日数、給与締め日

試用期間中は有給がないことが多いため、「有給で2週間を埋める」形にできない場合があります。その場合は、欠勤扱い、会社との合意退職、退職日調整で進む可能性があります。

即日の不安

明日から出社したくないが、退職日がどうなるかわからない。

即日の不安

有給がないので、2週間ずっと出社しないといけないのか不安。

即日の不安

会社から電話が来たら、その場で怒られそうで怖い。

先に伝えること

次の出社予定、シフト、会社からの電話、LINEの状況を相談時に送る。

先に確認すること

今日から出社しない希望と、正式な退職日の扱いを分けて聞く。

退職代行の広告にある「即日対応」は、必ずしも「今日付けで退職成立を保証する」という意味ではありません。申込前に、今日から出社しない希望をどう会社へ伝えるのか確認してください。

退職代行ガーディアンに今日から出社しない相談ができるか確認する

有給なしでも退職代行は使える?

使えます。有給がなくても、退職の意思を会社へ伝えることはできます。

ただし、有給がない場合は、今日から出社しない期間が欠勤扱いになる可能性があります。欠勤になると、その日数分の給与は発生しないのが一般的です。

厚生労働省は、年次有給休暇について、入社から6か月以上継続勤務し、その期間に全労働日の8割以上出勤していれば10日の有給休暇を取得できると説明しています。入社直後や試用期間序盤では、まだ有給が付いていないことが多いです。

入社からの期間 有給の確認ポイント
数日から1か月 通常は未付与の可能性が高い
3か月前後 会社独自の前倒し付与があるか確認
6か月以上 法定有給が付与されている可能性を確認
アルバイト 勤務日数に応じた比例付与も確認

有給なしで退職代行を使う場合は、次を先に伝えてください。

  • 入社日
  • 試用期間の終了予定日
  • 次の出社予定
  • シフト表の有無
  • 給与締め日と給料日
  • 有給が付いているか不明なこと
  • 欠勤扱いになっても出社できない状態か

有給がないから退職代行を使えない、ということではありません。ただし、出社しない日が有給なのか欠勤なのかで、最後の給与が変わります。

有給の考え方は、退職代行で有給は取れる?でも詳しく整理しています。

会社から電話が来たらどうする?

試用期間中に退職代行を使うと、会社から本人へ電話やLINEが来ることがあります。

特に入社直後は、会社側も「何があったのか」「安否確認が必要なのか」「貸与物はどうするのか」を確認したくなります。だからといって、焦って電話に出てその場で話す必要はありません。

まずは次の対応で十分です。

  1. 電話には無理に出ない
  2. LINEやメールは消さずに残す
  3. 退職代行へ「会社から連絡が来た」と共有する
  4. 会社へ本人連絡を控えてほしいと伝えてもらえるか確認する
  5. 貸与物や退職届の送付方法を整理する
会社から電話とLINEが来ています。
自分で返信すると話がこじれそうなので、会社への対応方針を確認したいです。
本人へ直接連絡しないでほしい旨も伝えてもらえますか。

会社からの電話に出て、その場で退職日・欠勤・研修費・貸与物の話を決めないでください。退職代行を使うなら、会社へ返す前に相談するほうが安全です。

詳しくは、退職代行で会社から電話が来たらどうする?でも整理しています。

親や緊急連絡先に連絡される?

退職代行を使っただけで、必ず親に連絡されるわけではありません。

ただし、試用期間中や新卒の場合、会社に登録している緊急連絡先が親になっていることがあります。本人と連絡が取れず、会社が安否確認と判断した場合、緊急連絡先へ連絡される可能性はあります。

親連絡が不安なら、申込前に次を伝えてください。

  • 緊急連絡先が親かどうか
  • 会社から親へ連絡してほしくないこと
  • 本人とはLINEやメールで連絡可能なこと
  • 貸与物や退職届は本人が郵送できること
  • 安否確認が必要な状態ではないこと
親連絡の不安

実家暮らしなので、会社から家に電話されるのが怖い。

親連絡の不安

緊急連絡先が親になっているかもしれない。

先に伝えること

本人とは連絡可能で、家族へ直接連絡しないでほしいと伝えてもらえるか確認する。

先に準備すること

退職届と貸与物返却を本人が郵送できる状態にしておく。

親バレが怖い人ほど、退職代行へ最初に「家族連絡が不安」と伝えてください。あとから言うより、会社連絡前に共有したほうが対応しやすくなります。

親連絡の詳しい対策は、退職代行を使うと親に連絡される?でまとめています。

研修費や損害賠償を言われた場合

試用期間中に辞めると、会社から「研修費を返せ」「損害賠償を請求する」「採用費が無駄になった」と言われることがあります。

普通に退職するだけで、当然に高額な損害賠償を支払うことになるわけではありません。ただし、会社から具体的な請求や脅しが出ている場合は、退職代行だけで判断しないほうが安全です。

次の言葉が出ているなら、スクリーンショットや録音メモを残して相談時に共有してください。

  • 研修費を返せ
  • 損害賠償を請求する
  • 懲戒解雇にする
  • 親や学校に連絡する
  • 給料を払わない
  • 退職届を受け取らない
  • 貸与物を返しても辞めさせない

東京弁護士会は、退職に関係して発生する法律的な問題として、残業代、退職金、残っている有給休暇、慰謝料などを挙げ、弁護士等でない者が本人に代わって法律的な問題について会社と話し合うと非弁行為になる可能性があると説明しています。

研修費・損害賠償・慰謝料・訴訟まで絡むなら、労働組合系で足りるか、弁護士が必要かを最初に確認してください。

損害賠償の脅しがある場合は、退職時に損害賠償と言われたら?会社の脅しへの対処法も参考になります。

民間・労働組合・弁護士のどれを選ぶ?

試用期間中の退職代行は、料金だけで選ぶより、会社と何を話す必要があるかで選んだほうが安全です。

状況 検討しやすいタイプ
退職意思を伝えるだけでよさそう 民間業者でも候補になる
退職日、欠勤、有給、退職書類が不安 労働組合系を確認
未払い給与、損害賠償、慰謝料、訴訟が絡む 弁護士相談も検討
会社から強い言葉で脅されている 弁護士が必要か確認
とにかく会社と直接話せない 労働組合系・弁護士系を比較

退職代行ガーディアンは、公式ページで東京労働経済組合が運営し、退職や賃金、労働条件、ハラスメントなどの労働関係事項を支援する位置づけだと説明されています。料金は合計19,800円、追加費用なしとされています。

一方で、訴訟代理や法的文書の作成など法律事務が必要な場合は、本人が弁護士に依頼する必要があるとも明記されています。

試用期間中に退職代行を使うなら、「安いか」だけでなく「会社が拒否したときにどこまで対応できるか」を見てください。

退職代行ガーディアンの公式ページで対応範囲を確認する

申込前に送るテンプレ

試用期間中に退職代行へ相談するなら、次の文面をそのまま使えます。

試用期間中ですが、退職代行の利用を検討しています。
会社と直接話さずに退職したいです。

入社日は〇月〇日です。
雇用形態は正社員です。
試用期間は〇か月と聞いています。

明日〇時から出社予定ですが、もう出社できない状態です。
有給はまだ付いていないと思います。
会社から電話・LINEが来ています。

今日から出社しない形にできるか、
退職日や欠勤扱いがどうなるか、
会社へ本人連絡を控えてもらえるかを確認したいです。

有期契約やアルバイトなら、「契約期間」「シフト」「派遣元・派遣先」「制服やPCなどの貸与物」も書いてください。

退職理由をきれいに説明するより、入社日・雇用形態・次の出社予定・会社からの連絡状況を先に伝えるほうが進みます。

準備するものは、退職代行を使う前に準備するものチェックリストにもまとめています。

退職届も準備しておく

退職代行を使っても、退職届は本人が作成して会社へ郵送することがあります。

試用期間中でも、退職届の基本は変わりません。退職理由は細かく書かず、「一身上の都合」として、退職日、作成日、氏名を整えます。

退職届PDFメーカーを使えば、スマホやPCから退職届を作れます。会社連絡後に郵送を求められそうなら、先にPDFで作っておくと止まりにくくなります。

退職代行は会社連絡を任せる手段ですが、退職届の郵送、貸与物返却、会社書類の受け取りは本人側に残ることがあります。

まとめ

試用期間中でも退職代行は使えます。試用期間だから退職できない、退職代行を使えない、ということはありません。

ただし、入社直後は有給がないことが多く、「今日から出社しない」と「今日付けで退職が成立する」は別です。無期雇用か有期契約か、有給があるか、会社から電話が来ているか、貸与物があるかを整理してから相談してください。

会社から研修費、損害賠償、懲戒解雇、親連絡などを言われている場合は、隠さず最初に伝えます。法律的な請求や訴訟まで絡むなら、退職代行だけでなく弁護士相談が必要になることもあります。

まずは、今の状況を短くまとめて相談画面に送ることから始めてください。

退職代行ガーディアンに試用期間中でも相談できるか確認する

参考にした情報源

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