退職届は印刷するだけで提出できる?押印・封筒・受け取られない時の注意点

退職届を用意するときに、意外と迷うのが「印刷した退職届をそのまま提出していいのか」という点です。

手書きではなく、スマホやパソコンで作った退職届を印刷して出すのは失礼ではないのか。名前だけ手書きにしたほうがいいのか。押印や封筒は必要なのか。

結論から言うと、会社から手書き指定がない限り、退職届はスマホやパソコンで作成して印刷したものでも提出できます。ただし、用紙サイズ、日付、氏名、宛名、封筒、提出方法を雑にすると、受け取る側に余計な確認をさせてしまいます。

この記事では、退職届を「印刷するだけ」で提出したい人向けに、押印、封筒、会社指定の書式、受け取られない場合の対応を整理します。

退職届は印刷するだけで有効なのか

退職届は、会社へ退職の意思を伝える書類です。

法律上、「必ず手書きでなければならない」という決まりはありません。退職の意思、退職日、提出日、氏名、会社名などが読み取れる形で残っていれば、パソコンやスマホで作成した文書でも実務上は使われています。

ただし、次のような会社では個別ルールがある場合があります。

  • 就業規則に退職届の様式がある
  • 人事部指定のテンプレートがある
  • 直筆署名や押印を求められる
  • 退職願から出すように案内される

会社指定の書式があるなら、それを優先してください。指定がない場合は、一般的な退職届の形式で作成し、A4用紙に印刷すれば十分です。

印刷前に確認する5つのポイント

退職届は、内容が合っていればよいだけではありません。提出後に「日付が違う」「宛名が違う」「退職願になっている」と戻されると、退職の話し合いが長引くことがあります。

印刷する前に、次の5点を確認しましょう。

確認項目 見るところ
書類名 退職の意思が固いなら「退職届」になっているか
退職日 最終的に辞めたい日付になっているか
提出日 会社へ渡す日、または郵送する日になっているか
宛名 会社名と代表者名に誤字がないか
氏名 所属部署、氏名、必要なら押印欄があるか

特に間違えやすいのが、退職日と提出日です。

退職日は「会社を辞める日」、提出日は「退職届を出す日」です。退職届を作成した日と提出する日がずれる場合は、提出日に合わせてから印刷したほうが自然です。

用紙はA4の白紙でよい

退職届を印刷する用紙は、基本的にA4の白いコピー用紙で問題ありません。

履歴書のような厚手の紙を用意する必要はありませんし、便箋でなければ失礼ということもありません。会社側が保管しやすく、読みやすいことを優先しましょう。

避けたほうがよいのは、次のような印刷です。

  • 両面印刷
  • 縮小されすぎた印刷
  • 色付きの用紙
  • 裏紙
  • 文字がかすれている印刷
  • 余白が極端にずれた印刷

コンビニで印刷した紙でも、A4、白黒、片面で読みやすく出ていれば十分です。どこで印刷したかよりも、書類として読める状態か、提出日や退職日に誤りがないかを確認してください。

氏名は手書きにしたほうがいい?

退職届の本文を印刷し、氏名だけ手書きにする人もいます。

これは必須ではありませんが、会社の雰囲気が古い、直筆感を残したい、押印欄がある、という場合は選択肢になります。反対に、氏名まで印字されていても、会社が受け取れば退職届として扱われます。

迷う場合は、次の基準で考えると決めやすいです。

状況 おすすめ
会社に指定がない 全文印刷でよい
直筆署名を求められた 氏名だけ手書きにする
押印欄がある 印刷後に押印する
郵送で提出する 控えを残してから封入する

押印についても、法律上の必須条件というより、会社の事務処理上求められることがあります。就業規則や社内テンプレートに押印欄があるなら、印刷後に押しておくと差し戻しを避けやすくなります。

封筒に入れて提出すると丁寧

印刷した退職届をそのまま裸で渡しても、書類として無効になるわけではありません。

ただ、退職届は個人情報と退職意思が書かれた重要書類です。できれば白い封筒に入れて提出しましょう。

封筒は、A4三つ折りなら長形3号、折らずに入れるなら角形2号が使いやすいです。表面に「退職届」と書き、裏面に部署名と氏名を書いておくと、人事側も処理しやすくなります。

郵送する場合は、普通郵便ではなく、配達記録が残る方法を検討してください。会社が受け取った日を確認できる形にしておくと、「届いていない」と言われたときに説明しやすくなります。

PDF作成やコンビニ印刷はトップページで済ませる

まだ退職届PDFを作っていない場合や、スマホからPDFを保存してコンビニで印刷したい場合は、当サイトの退職届PDFメーカーで作成できます。

この記事では、PDFを作る方法そのものではなく、印刷した後にそのまま提出してよいかを中心に確認します。印刷後は、次の3点だけは必ず見てください。

  1. A4用紙に文字が切れずに印刷されている
  2. 退職日、提出日、会社名、氏名が正しい
  3. 必要に応じて署名、押印、封筒の準備ができている

印刷だけで済ませないほうがいいケース

退職届を印刷して提出できる状態にすることは大切ですが、状況によっては、紙を用意するだけでは足りません。

たとえば、次のようなケースです。

  • 上司が退職届を受け取らない
  • 退職の話を何度も先延ばしにされている
  • 退職日を勝手に延ばされそう
  • 有給消化を強く拒否されている
  • 出社や電話連絡をするだけで体調が悪くなる

この場合は、退職届の形式よりも、退職意思を証拠に残すこと、会社と距離を取ることが重要になります。メール、郵送、内容証明、退職代行など、状況に応じて「会社に届いたことがわかる方法」を選びましょう。

自分で提出するのが難しいほど追い込まれているなら、退職代行を使って会社とのやり取りを切り離す選択肢もあります。退職届を作ることだけにこだわらず、安全に辞める道筋を優先してください。

よくある質問

退職届をPDFのままメールで送ってもいい?

会社がメール提出を認めているなら可能です。ただし、紙で原本提出を求められる会社もあります。メールで送る場合も、送信日時と添付ファイルが残るようにしておきましょう。

コンビニで印刷した退職届でも提出できる?

通常、印刷物を見ただけでコンビニ印刷かどうかを問題にされることはほとんどありません。大切なのは、文字が読みやすく、内容に誤りがないことです。

退職願と退職届はどちらを印刷すればいい?

退職日を相談したい段階なら退職願、退職の意思が固まっていて会社へ明確に伝えたいなら退職届が基本です。違いは退職届・退職願・辞表の違いでも解説しています。

まとめ

退職届は、会社から手書き指定がない限り、スマホやパソコンで作成して印刷したものでも提出できます。

提出前には、書類名、退職日、提出日、宛名、氏名を確認しましょう。必要に応じて氏名を手書きにしたり、押印したり、封筒に入れたりすると、会社側の事務処理もスムーズになります。

ただし、会社が受け取らない、強く引き止める、出社がつらいという状況なら、退職届の見た目よりも「退職意思を確実に届ける方法」を優先してください。

まずは提出できる形の退職届を用意し、そのうえで自分にとって安全な渡し方を選びましょう。

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